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東電に4900万円の賠償を命じる判決が出されました

東京電力福島第1原発事故に伴う避難でうつ状態になり、一時帰宅していた福島県川俣町山木屋地区の自宅で自殺した渡辺はま子さん=当時(58)=の遺族4人が東電を相手に、計約9116万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、福島地裁であった。潮見直之裁判長は「避難生活と自殺には相当因果関係がある」と述べ、遺族の主張を認め、東電に約4900万円の賠償を命じた。

地下水抑制策、依然効果なく=開始3カ月、2.5万トン超排水-福島第1

 東電によると、原発事故避難者と自殺の因果関係を認め、東電に賠償を命じる判決が出たのは初めて。
 潮見裁判長は「古里での生活ができず、帰還の見通しが持てないなど、強いストレスを感じる出来事に短期間で次々と遭遇した」と指摘。福島市内のアパートに避難した2011年6月以降について「うつ病を発症していた蓋然(がいぜん)性が高いとみて矛盾のない精神状態に至っていた」として、避難生活と自殺の因果関係を認めた。(2014/08/26-16:50)

時事ドットコム
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福島視察に行って参りました!

福島視察に行って参りました!


7月18日から20日にかけて、震災被害の実情を知り、また、現地弁護団の原発事故被災者支援活動に関する取り組みを学ぶため、岡山原発被災者支援弁護団のメンバーで福島視察に行って参りました。今回視察を行った地域は、福島県福島市、南相馬市、郡山市、双葉郡などです。

1日目は、福島市にあるコラッセ福島にて、ふくしま原発訴訟弁護団との意見交換会を行いました。そこで、事故当時の福島弁護士会の取り組みや、震災による被害の実情、現在福島が抱えている新たな問題(被災者の分断の解決の困難性など)についてお話を伺いました。

2日目は、福島市、相馬市をバスで移動しながら、弁護団のメンバーも実際にガイガーカウンターを用いて放射線量の測定を行いました。バスで山越えをする際、瞬間的にガイガーカウンターが高い数値を示すなど、見えない放射線への「恐怖」を感じました。
また、かつては道であったであろう場所には雑草が生い茂り、道には、所々モニタリングポストが存在するなど、極めて非日常的な空間が広がっており、否応無しに、今自分たちがいる場所が被災地であることを認識させられました。
 南相馬市では、被災者の方のご協力をいただき、小高区にあるご自宅を訪問させていただきました。震災後のご自宅の様子は、地震により天井に穴が開くも避難のためすぐに修理することが出来ず、雨漏りによる床の腐敗が進み、家中がカビだらけになるなど、散々たる状況でした。
このような形で長年生活の居としていた自宅を失うこととなり、被災者の方の辛いお気持ちは計り知れません。ご自宅の様子を拝見し、我々弁護団のメンバーも、被災者の方が受けた被害の大きさを痛感致しました。

3日目は、郡山市にあるビックパレットふくしまを車内より視察した後、双葉郡富岡町を訪れました。海岸に近い常磐線富岡駅は、津波により大きな被害を受け、震災当時のまま時が止まってしまったかのような状況でした。
駅の周りには、地震で倒壊した家屋、津波で押し流され破壊された車が数多く存在し、私たち以外には誰もおらず、辺りはひっそり静まりかえり、かつて多くの人が利用する駅であったことなど想像できないような状況でした。
富岡駅2
富岡駅1

福島視察を終えて~ 

今回の福島視察を通じ、少しずつ復興が進みつつあるとはいえ、震災当時から変わっていない福島の厳しい現実を目の当たりにし、被災者の皆さんのために我々弁護団のメンバー一人一人が力を尽くさなければならないということを再認識致しました。
裁判はこれからです。今後とも、皆さんのご支援をよろしくお願い致します。
プロフィール

岡山原発被災者支援弁護団

Author:岡山原発被災者支援弁護団
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当弁護団は、
団長   弁護士 石田正也
事務局長 弁護士 安田祐介
以下合計27名の弁護士で構成されています。

当弁護団へのご連絡は・・

みどり法律事務所
 弁護士 安 田 祐 介
〒700-0807
岡山市北区南方1-7-21
TEL:086-234-0008
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までお願いします。
(受付時間:平日9:00~17:30)

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